サウナと男性の体

サウナで精子は減る?研究結果と回復期間をわかりやすく整理

公開日 / 更新日

サウナの利用後に精子数や運動率が低下した研究があります。どんな条件で、いつ変化が見られ、その後どうなったのか。研究の経過を順に追います。

まず結論

サウナ習慣で精子濃度、総精子数、前進運動率が一時的に低下した研究があります。ただし、それだけで直ちに男性不妊になるわけではありません。

研究条件、対象者数、生活習慣、個人差を踏まえて読む必要があります。

何の数値が変わったのか

健康な男性10人が80〜90℃のサウナを1回15分、週2回、3か月利用。開始前、利用3か月後、中止3か月後と6か月後に測定した研究の流れ。
Garollaら(2013)の研究条件と測定時期。

Garollaらの研究では、精子数と運動率の低下が報告されました。精子濃度は一定量の精液中にいる精子の数、総精子数は1回の射精に含まれる数、運動率は動いている精子の割合です。

対象者は健康な男性10人であり、全ての男性に同じ変化が起きると断定するための研究ではありません。

出典:Garolla A. et al. (2013). Seminal and molecular evidence that sauna exposure affects human spermatogenesis. Human Reproduction, 28(4), 877–885.

回復するのか

同研究では、サウナ中止後6か月で開始前の数値に回復したと報告されています。

このことから、一過性・可逆的な変化の可能性が示されています。

なぜ回復に数か月かかるのか

精子形成には2〜3か月程度かかると説明されることが多く、生活習慣の影響は時間差で現れる場合があります。

サウナや長風呂などの熱曝露を見直す場合も、数日単位ではなく数か月単位で考える視点が必要です。

妊活中ならどう考えるか

妊活中で高頻度・長時間のサウナ習慣がある場合は、頻度や時間を調整する選択肢があります。

サウナ以外の熱も関係する

長風呂、タイトな下着、長時間座位、ノートPCの膝上使用、発熱なども、精巣まわりの熱曝露として考えられます。

サウナだけを切り離すのではなく、生活全体の熱環境を見直すことが現実的です。

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よくある質問

「中止後6か月」は、利用開始から6か月ですか?

サウナをやめてから6か月です。3か月の利用期間を含めると、研究開始から最後の測定までは9か月になります。

参考にした主な情報